基礎的な物性
イヌリンの構造は主としてスクロースのフルクトース残基にフルクトース分子がβ(2-1)結合で直鎖状に結合した、重合度がおおよそ2~60程度の重合物と定義されています。
甘味度・甘味
Fuji FFの甘味度は、砂糖を100とした場合約20以下です。また、その甘味はほとんど砂糖と同じような味質であり、味の邪魔になりません。
Fuji FFの甘味度
名称 | 甘味度* |
---|---|
イヌリン(Fuji FF) |
~ 20 |
オリゴ糖 |
40 ~ 50 |
砂糖(グラニュ糖) |
100 |
高甘味度甘味料(ステビア) |
20,000 ~ |
*砂糖を100とした時の数値
着色性・メイラード
Fuji FFは、メイラード反応を起こしにくい素材です。また、高純度のため溶液も無色透明です。
Fuji FFのメイラード反応

10%各種サンプル(0.4%グリシン, 0.03Mリン酸緩衝液添加)モデル溶液を100℃、pH6.0に保温した。
溶解性
Fuji FFは水溶性です。
Fuji FFの溶解性

粘度
Fuji FFは粘度が低く、食品製造の妨げになりません。
Fuji FFの粘度

結晶化現象
Fuji FFを高濃度に溶解し冷却すると、微細な結晶を作り出します。
Fuji FFの微細結晶
