イヌリン

生理的機能

概要

食物繊維

イヌリンは、ヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい難消化性の糖質(食物繊維)に分類されます。消化・吸収される消化性糖質のでん粉とは異なり、胃や小腸では分解されません。 食物繊維は不溶性と水溶性の食物繊維に分けられます。食物繊維は大腸まで到達し、イヌリンなどの水溶性の食物繊維の多くは腸内に生息するビフィズス菌のような腸内細菌の餌として利用されることがわかっています。

短鎖脂肪酸

消化を受けず大腸まで達したイヌリンは、フルクタン分解酵素を有しているビフィズス菌や乳酸菌に利用されることで、これらの腸内細菌を増殖させ、様々な代謝産物を産生させることが知られています。代表的な代謝産物として酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸があります。これらの短鎖脂肪酸がヒトにさまざまな影響をもたらします。

イヌリンの体内での動き

整腸作用

Fuji FFは①ビフィズス菌を増やす。②おなかの調子を整える。③お通じの習慣を改善する。という整腸関連の機能が報告されています。これらの機能はイヌリンがビフィズス菌などにより代謝されることで発生した短鎖脂肪酸により腸の蠕動運動が促進されることやイヌリン摂取によって増殖したビフィズス菌などがお通じの量を増加させることなどが影響していると考えられます。

血糖値上昇抑制

イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにする作用が報告されています。この機能はイヌリンが小腸での糖の吸収を抑制することやイヌリンがビフィズス菌などにより代謝されることで発生した短鎖脂肪酸が腸にあるL細胞に作用し、L細胞がインスリンの分泌を促すGLP-1などの消化管ホルモンを産生し、血糖値の上昇が抑制されることが作用機序として考えられます。

血中中性脂肪低下

イヌリンは血中中性脂肪を低下させることが報告されています。イヌリンが胃の滞留時間を延長すること、イヌリンが腸内細菌に代謝されることで発生した短鎖脂肪酸が食欲中枢に作用して食欲を抑制すること、腸内のL細胞に作用し食欲抑制ホルモンの産生を促すなどの効果が報告されています。これらの機能が総合的に作用し、血中中性脂肪の低下効果を示すと考えられます。

その他の機能

イヌリンにはカルシウムなどのミネラルの吸収促進機能などの報告があります。

機能性表示の詳細情報

所定量を食品に配合することでFuji FFは整腸作用、食後血糖値の上昇抑制、血中中性脂肪の低下について機能性表示が可能です。詳細情報についてはお問い合わせください。

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