IR 平成13年度

ニュースリリース

2001.10.31 食品新聞/シュガーニュース

合併と共同生産効果を軌道に乗せる

 今秋10月1日付で、日商岩井系精糖メーカーの日本精糖とフジ製糖が合併し、「フジ日本精糖(株)」(本社・東京、資本金15億2千400万円、渡辺彰三社長)が発足。また合併新会社は塩水港精糖と東洋精糖の横浜共同生産工場「太平洋製糖」に参画、3社による共同生産も開始した。消費停滞、過剰設備打開に向けて新世紀構造改善が急進行する精糖業界。この中でサバイバルを賭けた英断として関係者の間で注目されており、今後この合併新会社がどのような経営方針のもと、業界に君臨していくかが関心事となってきた。

 渡辺社長は、合併新会社の発足に伴い「両社がキチッとまとまり目標に向かって一致団結してやっていく体制を早く固める必要がある」ことが当面の経営課題だという。例えば、給与体系は昔の既得権、ルールに固執せずに勤続給や手当てを廃止し、能力と労働量を基本にした新体系を作る。夢のある逞しい会社を目指すことを経営理念とし、企業価値の増大、変革への絶え間ないチャレンジ、個を生かす企業文化の創造などを経営スローガンに掲げた。
 このことは組合側との会談で話す一方、10月1日の合併新会社発足時には全社員を集めて説明。翌2日の太平洋製糖記念パーティでは、人事、資本を投入した思い入れのある自分たちの工場としてスタートし頑張ろうと来賓あいさつを行ったという。

大袋マーク統一 小袋は二本立て

 合併新会社の砂糖製品は業務用大袋は「新マーク」を決めたが、家庭用小袋は旧日本の「さくらんぼ印」、旧フジの「フジ印」を継承することになった。大袋はマーク統一してもそれほど抵抗がない。
 ただ小袋は昔から新潟、東北が「さくらんぼ」、山梨、長野、静岡が「フジ」というように地域別にテリトリーが区分けされていた。このため取引先から従来通り2社ブランドを維持して欲しいという要望が強かったとも付け加える。

将来は3社ブランド統一目指す

 「太平洋製糖における配送の一本化と3社(塩水港、東洋、フジ日本)ブランドを統一化することは将来の大きな課題」。同じ関東地区において2002年10月から生産を開始する新三井製糖 市原工場が合併新会社(旧三井と旧新名糖が合併)として「スプーン印」ブランドに統一して製造販売をスタートさせる。そうなれば新三井がフジ日本を凌ぐ生産効率、コストメリットを持って先行していく公算が強い。
 そこで「この辺は久野さんのリーダーシップのもと、やろうということで3社が腹を決めれば実現は可能」とキッパリ。渡辺社長は合併新会社と横浜共同生産工場の効果がキチッと軌道に乗せるのが当面の経営課題だと繰返し強調する。

来春4月からは中経3か年計画

 一方、旧日本精糖横浜工場の閉鎖後の処分を始め、関連会社の整理問題も解決見通しが付いて一巡。これからは旧フジの保有していた非砂糖部門などを含めて経営企画室が事業計画をしっかりと立て、政策的、戦略的な取組みを展開。
 そして「今年度下期(10~3月期)は、いろんな意味で中途半端。2002年4月から中期経営3か年計画を打ち出して本格スタートを切りたい」とのコメントで締め括った。

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