レシピ担当

学校法人三星学園 にいがた製菓・調理師専門学校えぷろん

「体においしいレシピ」のレシピを作っていただいているのは、にいがた製菓・調理師専門学校えぷろんです。本校は世界各国の製菓・料理について、知識と技術を広く深く教育している専門学校です。本物仕様の設備環境が整い、実践的なカリキュラムと、第一線で活躍するシェフ、パティシエを特別講師に迎えての指導により、高い技術とデザインセンスが身に付きます。製菓・調理ともに「技能五輪全国大会」「ジャパンケーキショー」「グルメピック」など数々の賞を受賞しています。

ホームページ:http://www.apron.ac.jp/

健康な毎日を過ごすために、大きく関係している食生活。そこで近年増え続ける糖尿病の食事について、「食のプロ」を育てている本校学園長の渡辺弘子先生にアドバイスいただきました。

糖尿病の食事について

糖尿病治療の基本は食事にあります。食事なくして、どのような薬を使っても状態は良くなりません。糖尿病は糖質だけでなく、食べた物の栄養素がうまく体で利用できない状態なので、食べてはいけない食品はなく、また、特に食べたほうが良いという物もありません。普段の生活に必要な栄養素が過不足なく利用できるような食べ方をすることが大事なのです。日本の最近の食事内容は欧米化し、油や糖質の多い食事を摂るようになってしまい、これも糖尿病になりやすい人が増えた原因にもなっています。

糖尿病の食事はバランス良く食べることが何よりも大切です。量を減らしたりではなく栄養素の配分を考え、自分にとって丁度よい食べ方を考えればよいのです。理想としては「糖質60%、タンパク質15〜20%、脂質20〜25%」と言われていますが、これでは分かりにくいです。そこで、糖尿病では1日の総摂取エネルギーをもとに、そのワクの中で栄養素を適切に配分します。食品を6つのグループに分け、80kcalを1つの単位として1日の食事の配分を考えるのです。

穀類 果物 肉・魚・卵 牛乳・乳製品 油脂類 野菜類 (調味料)
11 1 4 1.4 1 1 0.6

例:1日1600kcalの場合

朝:昼:夜=1:2:1の割合で、1日3回、食事の時間を決めて食べます。食事と食事の間隔は4〜6時間あけ、ゆっくり良く噛んで食べましょう。職業により規則的に食事ができない場合や、次の食事までの間隔が長すぎるときは、間食をとっても結構です。

特にエネルギー源として働く糖質(炭水化物)の摂り方にも工夫するとよいでしょう。同じ糖質の食品の中にも、吸収の早いものとゆっくりと吸収されるものとがあります。食事の中に含まれる繊維の量が多いとその食物の糖分の吸収が遅くなるのです。例えば、白米のご飯や白い食パンのデンプンは早く吸収されますが、最近注目されている玄米ご飯や雑穀を加えたご飯、全粒粉の食パンなどは繊維が多いので、吸収がゆっくりになります。白いご飯やパンがよくないというのではありません。同じ量を食べるのでも、よく噛まなければいけないことも加わって満腹感も出ますし、食物繊維が多い食品を摂る事で、さらに脂肪、コレステロールの吸収も押さえてしまう働きもありますし、便通も調えてくれます。繊維の多い食事を摂ることも大事なのです。

その他にも総摂取エネルギーの枠の範囲でバランス良く、楽しく満足して食べるために、ちょっとした工夫をすると良いでしょう。

例えば・・・
魚はお頭付き、貝類などは殻付きで調理、盛り付けすると見た目の量も多く見えますし、骨、殻などをはずしながら食べることでゆっくり食事ができ、満腹感につながります。
魚の切り身であれば、筒切りよりおろし身のほうが大きく見えます。
家族での食事では、大皿盛りにせず、1人ずつ皿に取り分け、食べた量がわかるようにします。
その際、平らな皿ではなく、淵の上がったものなどを使うと量が多く見えてよいでしょう。
酸味の利用で塩分の利用も抑えることができます。
食事のポイントとしては・・・
1日3食適量を同じ時間帯に
主菜は1食1皿
野菜類は毎食たっぷりと
主食は適量で
油をたくさん使った料理は1日2品まで
牛乳、果物は決められた量を
嗜好品はルールを決めてほどほどに

などです。